2015年06月17日

No 3034    報告A 感謝:21周年記念 謝恩文化セミナー             夢作文コンテスト優秀作品  「繋がれたともしびを胸に」

11063674_835733959815818_9107599780720954635_n.jpg


先日、開院21周年謝恩文化セミナーにて募集しました
夢作文コンテストの入賞作品ですわーい(嬉しい顔)グッド(上向き矢印)手(チョキ)

「繋がれたともしびを胸に」/ 下山 福太朗(さがやま ふくたろう)

ssCIMG7305.jpgsCIMG7306.jpgsCIMG7307.jpgsCIMG7308.jpgsCIMG7309.jpg

 私は最近まで、自分のためだけに生きていた。
所期の目標を達成することのみに没頭し、他人に対しては一切の関心を持たなかった。
「あなたは日本人ではない。」
と他国の人間に言われる程、自己中心的な日本人であった。
そんな私がある日、一つの史実を通して自分の原点を深く見つめ、
その原点とは何か理解した時、こう思うようになった。
「日本の平和と繁栄に貢献できる人になりたい」
今ではその思いが、私の夢となっている。

 自分の原点を気付かせてくれた一つの史実とは何か。
それは、先の大戦で最も酷い肉弾戦として知られている
「硫黄島の戦い」における日本兵たちの姿である。
今から九年前、「硫黄島からの手紙」という映画が公開され、時の話題となった。
あの映画を観て初めて硫黄島で起きた惨状を知ったという方も少なくはないだろう。
私もその一人であった。

当時中学生の私は、あの映画を観て戦いの残酷さにショックを受けたと同時に、
勝つチャンスのない戦いを最後まで続けた理由がわからず不思議に思っていた。
あれから月日は経ち、私は今年で二十一歳を迎える。
年齢と共に、先の大戦に関する知識は深まっていった。
そしてようやく、彼らの真意を理解することができたのだ。

 彼らはなぜ、自らの命を賭してまで勝機も生還の望みもない戦いを続けたか。
それは、「自分たちの抵抗が本土空襲を妨害することに繋がると信じていたから」である。
戦いが厳しさを増す終戦間際、アメリカ軍は硫黄島を拠点として東京をはじめとする
日本の街を爆撃・攻撃し女性や子供を殺害することを企てていた。
なかなか降伏しない日本軍に強烈なダメージを与えるためである。
それを妨害するために、彼らは火山ガスと地熱のこもる地下陣地で食料も水も十分にとれない中、
三十六日間も戦い続けたのだ。
その決死の努力の成果として、
硫黄島がアメリカ軍の支援基地となるのを約一カ月遅らせることができた。
仮にそれよりも早く硫黄島が占拠されていたならば、
各地への空襲はより激烈に行われ、より多くの犠牲者が出ていたかもしれない。
つまり、硫黄島で戦った日本兵たちは自らの命と引き替えに多くの国民の命を引き延ばし、
命のともしびを次世代へと繋いだのである。

 繋がれた命のともしび、それが今日を生きる私たちだ。
自分はなぜ生まれたのか。
日々の生活を平和に送ることができるのはなぜか。
これらの問いに対する答えを知るということが、
自分の原点を知るということではないかと私は思う。
私はその答えを、硫黄島の戦いにおける日本兵の姿を通して理解することができた。
そして生まれて初めて、人のため祖国のために生きたいと思うようになり、
生きがいのある夢を得た。

自分の私利私欲を捨て次世代のために生きた父祖たちの巣型を知ることによって、
それまでの自分の生き方を反省することができたのである。
 「日本の平和と繁栄に貢献できる人になりたい」この夢を叶えるために今、
私がしなければならないことは何か。
それは「比較文化を通して、自分の歴史観と国家観を見つめ直すこと」だと思う。
わが国にとって歴史とは現在、ただの歴史で終わらないものとなっている。
歴史問題は一部の国にとってや安価で有効な外交カードであり、
そのカードによってこれまで多くの混乱や経済的損失がもたらされ、
父祖の尊厳と子孫の誇りまでもが奪われてきた。
そしてわが国では国家を二分する論争が数多く展開せれており、
それらの多くは特定の主観やイデオロギーによって汚染され、
事の真理を捉えることが極めて難しい環境となっている。
そういった状況の下で祖国の平和と繁栄に貢献できる人になるには、
普遍的で中立的な歴史観と国家観を持つことが必須である。
したがって、万国共通の普遍の真理や中立的な視点を掴むことに優れている
「比較文化」という学術的アプローチを通して、自分の歴史観と国家観を
見つめ直すことが必要であると私は考えるのだ。

 私は今年の夏に渡米し、米国の或る大学に入学する、
約四年間、その大学で学生生活を送る予定だ。
私は米国で自分の知性と教養を磨き、比較文化を通して歴史観と国家観を見つめ直すことによって、
夢への扉を開くことができるのであろうと信じている。
留学期間中も、私を支えて下さる全ての方に対して感謝の気持ちを忘れず、
精進を重ねていきたい。
祖国に貢献できる人物となるべく、わが故郷のシンボル「桜島」のように、
熱い情熱を持って勉学に励む所存だ。
硫黄島で戦った日本兵たちが繋いだ命のともしびは今日も、私の胸の中で灯り続けている。

10437389_835734169815797_2303394320124656774_n.jpg

総評)
下山さんの熱き想いが 伝わってくる作品でした
審査スタッフ・イベントスタッフから
下山さんの 夢の応援金として 優秀作品賞:五万円を 贈呈いたしました
また 一年後の状況を ご報告していただきたいと思います
また 4年間応援を続ける 予定ですわーい(嬉しい顔)モバQ
今後のご活躍を 祈念致しますわーい(嬉しい顔)わーい(嬉しい顔)グッド(上向き矢印)

11425233_835733936482487_3416483754951146091_n.jpg
posted by Dr.モーリィー at 22:02| クリニック情報 | 更新情報をチェックする