2020年07月07日

No 5677   【好き嫌いがハッキリしている人ほど、人間関係で悩む】

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おいちゃんのお気に入りブログ【人のこころに灯をともす】からの転載です

【好き嫌いがハッキリしている人ほど、人間関係で悩む】

精神科医、斎藤茂太氏の心に響く言葉より…



好き嫌いは、誰でもある、人間としての普通の感情です。
人でもモノでも好きになるということは、気持ちのいいものです。
この「好きになるという感情」が、人生を楽しくします。
しかし、好きと言う感情が、強くなればなるほど、嫌いという反対の感情が密かに頭をもたげてきて、その結果、ときには悩みの種(たね)に発展してしまうのです。

これはどういうことかというと、好きという感情が、嫌いという感情を排斥(はいせき)しようとするために起こるこころの葛藤です。
逆の場合もまた同じです。
どちらかの感情が強くなればなるほど、両者は仲違(なかたが)いを起こし、一方を受け入れなくなるのです。
何々が最高だ、とハッキリ言う人ほど、何々は大嫌いだ、とハッキリ言いたがります。
好き嫌いがハッキリしているということは、人間関係においては、他人に容赦がない、一分の隙も許しがたい、ということになりやすいのです。
こうなっては、人間関係がスムーズにいかないのは当然です。

それでは、どうしたらよいのでしょうか。
私が、いろんなところで言っている、「完璧主義の弊害」が、ここでもはっきり見えてきます。
人間関係で考えてみましょう。

欠点がないから、その人が好きだ、といういい方は危険です。
これでは、完璧を愛するという方向に進みますから、その人の欠点が少しでもわかってくるようになると、好きだった気持ちが、一気に、嫌いに方向転換してしまう危険があるというわけです。

逆に、その人の欠点に魅せられることは、しばしばあります。
この、欠点を好むという気持ちを、心理学では「救助願望」と呼びます。
ここではすでに、こころのバランスを重視する人間的配慮が見られます。
一分の隙も許さないという、極端な好悪の感情は、陰を潜めているのです。
ですから、相手の欠点に魅せられたという人は、人間関係もこじれることは少なく、とても幸せだと思います。

かくして、好き嫌いという、万人共通の感情が、極端に走らないことがいかに大事かということがおわかりいただけたと思うのですが。
終わりにあたって、素晴らしい言葉をご紹介します。
名高いフランス文学者であられた河盛好蔵(かわもりこうぞう)さんのある著書から見つけました。

「食べ物の好き嫌いが多い人は体が弱い。人に対して好き嫌いの多い者は心が狭い」

『人生に必要な100の言葉 (青春文庫)』

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何かを継続することが上手な人は、そのことに対する思い入れが強い人、という印象があるが、そうではない。
思い入れが強い人、何かを好きすぎる人は、完璧を求める人だからだ。
完璧主義の人は、ちょっと自分の気に入らないことが起きると、容赦なく非難し、嫌いになる。
だから、続かない。

世の中の問題のほとんどは、どっちでもいい問題だ。
神戸の近くの有馬街道に「右も左も有馬道(ありまみち)」という石碑がたっている。
「どちらを行っても最後に合流する」という案内だ。
どちらに決めようと、結局は有馬道のように、同じ道に行き着く。

人生の大事な決定は、たいていは右か左か、やるかやらないかの二者択一だ。
悩みに悩んだ末の選択は、どちらに転んでもそう大差はないということ。

松下幸之助翁のように、「学歴がなかったから成功した。ありがたい」と思う人もいれば、いい学校へ行ったがうだつがあがらず、毎日不平不満を言って鬱々(うつうつ)とした人生をおくる人もいる。
「学歴がなかったので、なにくそと人一倍勉強したことが成功につながった。ありがたい」、「貧乏だったから貧乏を抜け出したいと思い成功した。ありがたい」、「病弱だったから人に任せることをおぼえて成功した。ありがたい」と松下翁は言う。
つまり、学歴があるかないか、貧乏かお金があるか、病弱か健康か、ということも人生においてはどっちでもいい。

置かれた状況や環境に文句を言わず、黙々とやるべきことをやり続けることができる人が、人生の成功者となる。
置かれた状況に文句を言うのではなく、それをどう捉えるのかが問題なのだ。
つまり、そこに「感謝」があるか、「おかげさま」の気持ちがあるか。

人生の多くの問題はどっちでもいい。
好き嫌いにエネルギーを猛烈に使うのではなく…
それをどう捉えるか、どう考えるかという、見方を切りかえる。
そして、猛烈に使うべきは「感謝」と「おかげさま」。

なにごとに対しても、「おかげさま」の気持ちで生きてゆきたい
posted by Dr.モーリィー at 06:45| ちょっと気になる善い言葉 | 更新情報をチェックする